精路再建術で精子を取り出すことができる男性はいる

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男性の精子を取り出すための手術【精路再建術】

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「男性のパイプカットって初めは男性器を切るのかと思わなかった?」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「それは、僕も勘違いしてたよ。思わず、股間がムズムズしたのを覚えているからね」

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「でも、パイプカットしても精路再建術でまた自然妊娠することはできるんだね」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「日本の精路再建術の技術力をあげるために、もっと日本の男性はパイプカットを受けるべきなのかな?」

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「それは、夫婦で子作りの将来設計によく話し合ったあとの結論だね」

精路再建術ってどんな手術なの?

手術に取り掛かる医者

 

精路再建術とは精巣から精子の通り道となっている精路がふさがっている状態に必要な手術となります。

 

当然、精液検査を行っても精液の中に精子が含まれていないため無精子症となります。

 

しかし、結果的に精液の中に精子がなかったとしても、精巣の中で精子が作られていれば精路をつなげることができれば自然妊娠だって可能となります。

 

精路再建術には次の2つの手術があります。

 

【精管−精管吻合術】
【精管−精巣上体管吻合術】

 

 

【精管−精管吻合術】 という精路再建術

 

手術にかかる時間は約3時間程度に顕微鏡を行う非常に集中力が必要な手術です。

 

  1. 精管の粘膜同士をナイロンの糸で結節縫合する
  2. 6〜8針縫合して精管内腔が密着するようにする
  3. さらに、精管の漿膜筋層同士をナイロンの糸で縫合する

 

精管が開通する確率は非常に高く95%以上になります。

 

しかし、この高確率は次の2つの条件が必須になります。

 

精路再建術の 【精管−精管吻合術】 が成功する条件1

 

「精巣側の精管の断面まで精子が運ばれていること」
精巣側の精管内部の液体を採取し精子がいるか顕微鏡で調べます。

 

精路再建術の 【精管−精管吻合術】 が成功する条件2

 

「尿道側の精管が退化せずに器官が存在していること」
尿道側の精管に細くてやわらかいプラスチック製の針を入れて、生理食塩水を流し尿道側に流れるか調べます。

 

 

【精管−精巣上体管吻合術】 という精路再建術

 

精巣上体管が閉塞してしまっている場合に行われる精路再建術です。

 

【精管−精巣上体管吻合術】は【精管−精管吻合術】より難しい手術ですし、開通率も低くなります。

 

開通率は40%〜70%です。
開通しても、妊娠率は30%〜50%程度です。

 

その理由はつなげる口径の大きさの違いです。

 

精管は内径 1.5mm に対して、精巣上体管の直径は 0.3mm です。
この約5倍ほど違う大きさが難しい理由です。


どんな男性不妊患者に精路再建術は有効なの?

手術中の医者の手元

 

精管がつながれば自然妊娠も可能ですが、精管が閉塞した期間が長ければ長いほど造精機能が弱まっていることも考えられます。

 

そのため、同時にTESEで精巣から精子を採取して顕微授精なども検討することも必要となります。

 

 

【精管−精管吻合術】 を受ける男性不妊患者

 

  • 小児鼠経ヘルニア(脱腸)
  • 先天性精管形成不全

 

 

【精管−精巣上体管吻合術】 を受ける男性不妊患者

 

  • 精巣上体炎(副睾丸炎)
  • 精巣上体頭部閉塞(ヤング症候群)
  • 精管閉塞による二次的閉塞

精路再建術の理想と現実

手術中の医者の手元

 

実は、精路再建術をしても子供を授かりたい場合は、自ら望んで無精子症になった男性を手術するケースもあります。

 

それは、精管結紮術せいかんけっさつじゅついわゆるパイプカットの手術を受けた男性です。

 

結婚して夫婦の間で希望するだけの子供が授かったので、夫婦で話し合いパイプカットの手術を受ける男性もいます。

 

手術自体は局部麻酔すれば数十分で済むので気楽に受けられます。

 

しかし、夫婦の間の気持ちのすれ違いで離婚してしまい、親権は妻の元に・・・。
その後、再婚などとなると当然、子供が欲しくなるもの自然な考えです。

 

この場合は、たとえ無精子症といえども精巣の中には精子が作られているのはほぼ間違いありませんが、確実に自然妊娠を約束できるわけではありません。

 

 

精路再建術にかかる費用

 

費用は保険が適応できる場合と保険適応外で変わってきます。

 

保険が適応できる場合は自己負担の金額は10万円程度、保険適応外の場合は全額自己負担で40万円程度です。

 

保険適応か保険適応外かの判断はパイプカット後の精路再建術は病気ではないので、適応外となります。

 

 

外国人の方が精路再建術の腕がいい

 

精路再建術に限らず手術が上手くなるためには、それだけ症例数をこなすことが一番です。

 

外国は実は精路再建術の機会が非常に多いため、医者の腕も日本と比較すると上になります。

 

それは、病気のため精路再建術をする機会ではなく、外国では多くの男性がパイプカットを受けるからです。

 

  • アメリカ 13%
  • オーストラリア 33%
  • 日本 1%以下

 

この3ヵ国だけを比較すると、精路再建術の症例数が多いのはアメリカになります。

 

人口比から考えてもそうですが、オーストラリアの場合は体外受精顕微授精の自己負担費用がほとんどないため、精路再建術する人がそもそも少ないことも理由の1つです。


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