不妊治療している男性の精子がないことを診断することは難しい

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無精子症の男性にとっても「精子がゼロ」と「精子がイチ」で不妊治療は大違い

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「男性って思ったより繊細なんだね?」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「どうして?」

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「だって、精液検査してみないとわかない結果を受ける前から心配しているでしょ?」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「でも、同じ男性としてはわかるな〜。『種無し』なんて言われたら、相当ショックだもん」

男性の精液の詳細検査でわかること

男性の精子

 

もし、精液の中に精子が1つもない場合は『無精子症』と診断されますが、実は本当に『無精子症』かどうかを判断するのは簡単ではありません。

 

顕微鏡でのぞいた時、精子がいると泳ぎ回っているので見間違えようがありません。

 

しかし、コチラのページでも説明したように、精液検査で調べた精液はほんの一部でしかありません。

 

そのため、本当に『無精子症』と診断するまでには精液検査から更に詳細な検査をしないと、本当に『無精子症』と診断を下すことはできません。

 

 

遠心分離機にかける

 

採精した精子を小分けして、試験管にいれて遠心分離機にかけることで、細胞の成分全てを細い先にたまるようにします。

 

そのたまったものを沈査ちんさと呼びますが、採精した精子を沈査させて全て調べてみないとほんの少ししかない大切な男性の精子を見逃してしまう可能性があります。

 

実は、精巣の中で作られた男性の精子はすべてが精液の中に出るわけではありません。

 

1回目で悪かったからといって諦めるのではなく、2回目、3回目と精液検査することで隠れた精子を見つかる場合があります。

 

この様な、隠れた (=crypto) 精子であることから
「クリプトゾスペルミア (Cryptozoospermia)」と呼ばれています。

 

精子が1つでも見つかる場合は顕微授精が可能なので、次の進む不妊治療にも大きな違いが出てきます。


射精した精液に精子がまったく見つからなかった場合に残された可能性

男性の精巣

 

精液を詳細に調べても精液の中にまったく精子が含まれていなかった場合でも、精子が精巣の中にある可能性は残されています。

 

これはまず、
【閉塞性無精子症】
【非閉塞性無精子症】
の違いによって今後の不妊治療の進め方が変わってきます。

 

 

【閉塞性無精子症】 による無精子症

 

この【閉塞性無精子症】によって、精液の中に精子が含まれていない場合は精巣の中に精子が作られている可能性があります。

 

1.精路再建術

 

『精路再建術』とはつながっていない精路をつなぐ手術です。

 

大きくわけて2つの手術があります。

 

  • 精管−精管吻合術
  • 精管−精巣上体管吻合術(精巣上体精管吻合術)

 

2.『精巣精子採取術 (TESE)』

 

『精巣精子採取術』とは、英語ではTESE (Testicular Sperm Extraction) のことです。

 

次に紹介するMD-TESEと明確に区別するため、

 

  • Simple TESE
  • Conventional TESE

 

などと、表現されたりします。

 

3.『精巣上体精子採取術』

 

『精巣上体精子採取術』は先程触れた、『精巣精子採取術 (TESE)』と違う部分は精子を採取する体の部位の違いです。

 

『精巣上体精子採取術』は精巣上体で精子を取り出します。
『精巣精子採取術 (TESE)』は精巣の中で精子を取り出します。

 

そして、『精巣上体精子採取術』も2つの手術方法があります。
しかし、一般的にこれを勧める男性不妊専門医はいないのが現状です。

 

a.『経皮的精巣上体精子採取術 (PESA)』

 

PESA (Percutaneous Epididymal Sperm Aspiration)

 

皮膚の上から針を刺して精子を取り出す方法です。

 

b.『顕微鏡下精巣上体精子採取術 (MESA)』

 

MESA (Microsurgical Epididymal Sperm Aspiration)

 

陰嚢の皮膚を切開して手術用の顕微鏡を使って精巣上位体から精子を取り出す方法です。

 

 

【非閉塞性無精子症】 による無精子症

 

【非閉塞性無精子症】によって無精子症と診断された男性は、基本的に精巣の中で精子が作られていないと判断されます。

 

しかし、日本でも2000年頃から最新の技術を使って精子を取り出す方法があります。

 

『顕微鏡下精巣精子採取術 (MD-TESE)』

 

MD-TESE (Microdissection TESE)

 

顕微鏡を使って精巣の中の精子を探す方法です。

 

日本では、略してMD-TESEと呼ばれますが、海外ではmicro TESEと呼ばれています


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