必ず生まれてきた子供に男性不妊をつないでしまう染色体異常

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男性不妊が子供に遺伝してしまう『染色体異常』とは!?

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「男性不妊が遺伝するって知ってた?」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「それは初耳だな〜」

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「染色体異常を持つ男性が子供を持つと遺伝してしまうんだって」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「でも、子供を持てない不妊症の男性の元に生まれた子供に遺伝するってどういうこと? 子供が生まれてない?」

妊活中の女性:トモコ

(ノ≧▽≦)ノ

「ほんとだね、どういうことだろ?」

妊活中の男性:ジロー

(‘・c_・`)ゞ

「・・・」

男性不妊の『染色体異常』はY染色体にある

男性と女性の染色体

 

男性の精巣の中で精子を作ることに異常があり、かつ原因がわかっている続発性造精機能障害の中でも重度な内の1つとして挙げられるのが染色体異常による男性不妊です。

 

男性と女性の遺伝子構造の違いは染色体によって違います。

 

男性の染色体は【X Y】
女性の染色体は【X X】

 

つまり、男性しか持っていないY染色体に異常があれば精子が上手く作ることができずに、男性不妊と診断されます。

 

Y染色体上にある遺伝子AZF遺伝子

 

Y染色体上にある遺伝子をAZF遺伝子と言います。
(Azoospermia Factor)

 

このAZF遺伝子はa、b、cの3つの領域に分かれており、どの部分に『微小欠失 (Y chromosome microdeletion) 』があるかが重要となってきます。

 

AZF遺伝子a領域に微小欠失がある

 

a領域に微小欠失がある場合は『セルトリ細胞単独症』と言われ、まず現代の不妊治療では子供を授かることは不可能です。

 

AZF遺伝子b領域に微小欠失がある

 

b領域に微小欠失がある場合は『成熟停止 (maturation arrest)』と言われ、こちらも現代の不妊治療では子供を授かることは不可能です。

 

AZF遺伝子c領域に微小欠失がある

 

c領域に微小欠失がある場合は精巣から精子を取り出すことが可能です。

 

詳しい方は『DAZ領域』の検査を尋ねる人もいますが、AZF遺伝子c領域の一部でしかないので、これだけ検査しても意味がありません。


どのような男性が『染色体異常』の検査対象になるのか?

不妊のDNAの因果関係

 

この検査は男性不妊で訪れた患者すべてに行う検査ではありませn。

 

 

以上の症状がみられる男性に対して検査を行います。

 

染色体異常が外見的からみられる症状としては以下のようなものもあります。

 

  • 精巣萎縮
  • 女性化乳房

 

調べる方法としては血液検査で調べることができますが、健康保険適用外の検査となります。

 

 

どのくらいの割合の男性が『染色体異常』なの?

 

この染色体異常は男性約660人に1人の割合で発生する非常にまれな男性不妊と言われています。

 

無精子症の患者に限ると染色体異常を持つ男性は約5〜10%程度ですが、これからこの割合は増える可能性があります。

 

それは以下の2つの点のことから推測されるからです。

 

1.『染色体異常』はほぼ必ず遺伝する

 

もし、この染色体異常を男性が持っていることが判明すれば、子供を授かることはできないことがわかっています。

 

なぜなら、この染色体はその男性から生まれた子供に遺伝するので、生まれてきた子供が男の子だった場合同じ染色体異常を持った男性になります。

 

つまり、染色体異常を持った男性から生まれた子供が男の子の場合、結果的に染色体異常の男性不妊の人数が増えることになるのです。

 

しかし、ここで賢明なあなたならきっとある矛盾に気付かれたと思います。

 

染色体異常を持つ男性は子供を持つことはできないのに、どうやって子供を授かることができるの?」

 

なんとも意味がわからない文章です。

 

この答えとしては1995年以前はこの染色体異常を持つ男性は子供を授かることはできませんでしたが、現在では子供を持つ道が開かれたからです。

 

 

2.現代の医療では顕微授精で子供を授かることが可能

 

これは上ですでに触れていますが、「AZF遺伝子c領域にだけ微小欠失がある男性」に限って言えば、1995年からTESEを使って男性の精巣から精子を取り出し顕微授精によって子供を授かることは可能です。

 

しかし、何度もお伝えしているように、この染色体異常は生まれてきた子供に遺伝するので、女性だったら問題ないのですが男性だった場合同じ染色体異常を持った男性になります。

 

つまり、生まれてきた子供が男の子が子供が欲しい場合は同じTESEを使って男性の精巣から精子を取り出し顕微授精が必要となります。


男性, 妊活, 不妊, 染色体, 遺伝

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不妊の原因は何も女性だけではありません。不妊に悩む夫婦の中で、実は男性にも原因があるといわれています。しかも、その原因の70%が不明を言われています。その数少ない中で更に数少ない症状もあります。

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